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人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている。

容姿が優れているという特徴が漠然とその人間が全体的に優れているというイメージに変換されてしまう

自分の無意識が自分の知らないところで勝手に脳内の評価値を書き換えるのを防ぐことはできない。思考の錯覚の場合、錯覚をしていること自体に本人はほぼ気づけない。
プラスのイメージを引き起こすものであればなんでも全体的に優秀という思考の錯覚を引き起こしてしまう
住んでいるマンション・学歴・経歴でも様々なものが思考の錯覚を作り出す。

人々が自分に対して持っている自分に都合のいい思考の錯覚は一種の資産として機能する
複数種類の思考の錯覚が掛け算されることでとんでもない威力の錯覚資産が作り出される
錯覚資産を使えば自分が有能な人間であるかのように見せかけて

  1. ブログにアクセスを集めてアフィリエイトで稼ぐこともできる
  2. 顧客にものを買わせることもできる

錯覚資産によってよい環境が手に入り、良い環境によって実力が育ち、実力があるからそれが成果を生み、その成果を利用してさらに錯覚資産を手に入れるというループが回ることで錯覚資産と実力が雪だるま式に増えていく

実力ではなく運だということをいくら説明されてもどれだけの証拠を突き付けられてもどうしても実力に見えてしまう。

人間が運を実力だと思う思考の錯覚を持っている

ハロー効果

認知バイアスの1つがハロー効果

何か一点が優れていると後光がさしてなにもかもが優れて見えてしまう

イケメンにあった人は実際以上に高く評価する
地位が高いとか実績があるとその人が全体的に優れていると人々は認識する。
客観的事実より自分の直感の方を信じる

直感的に正しいと感じることが正しいとしか思えない。客観的事実より自分の直感の方を信じる。たとえ直感が間違っているとわかっていても直感的に正しいと思える行動をしたほうが気持ちいい。人間は正しい方ではなく、気持ちがいい方を選ぶ生き物。

あなたはあなたの人生の経営判断を是が非でも間違えるわけにはいかない。
自分の人生の選択をするときだけは徹底的に思考の錯覚の汚染を除去して、研ぎ澄まされた直感と論理的思考で本当に正しい判断をしなければならない。

思考の錯覚と運を運用することで成功確率を上げる

成功すると次の成功の確率が上がる。

社会人の仕事の多くは運に左右される変数が多いし、錯覚資産の多寡で結果が大きく左右される

直感は実際に正しいことではなく、直感的に正しいと思える間違ったことが正しいとしか思えない。

数字というのは瞬時にハロー効果を生じさせる。
数値というのは印象に残りやすい。そのため資産価値の高い錯覚になる。

自分には本当に才能があるのか?と悩むことに時間を使うことをやめる。
成功の要因としては才能よりも運や思考の錯覚の方が大きい。
自分に才能があるかないか?を悩む時間があったらその時間を単純に試行回数を増やすのに投資したほうがはるかに成功確率が高くなる。

最初の起業と成功者の2回目以降の起業では成功確率が全然違う。
ひとたび成功した人が何度も成功するのはその人のやり方が正しかったからではなくその人のやり方が正しかったからだと人々が錯覚するから

なんだかんだで優秀だった奴はだいたい成功していると我々が思っているのは成功したという結果になるとその人間は昔から優秀だったと記憶が書き換えられるから
そして失敗したという結果になるとその人間は昔からたいして優秀な人ではなかったと記憶が書き換わる

自分で物事をコントロールするということが心身にどのような影響を与えるか
我々にとってコントロールできないということは恐ろしい苦痛であり、その苦痛を受け入れるぐらいならコントロールできるという幻想の中で生き続けたほうがよっぽどまし。

人間には実力という要因をプラス方向であれ、マイナス方向であれ大幅に過大評価してしまう認知バイアスがある。実際の成功・失敗はあなたが思っているよりもはるかに実力以外の要因で決まっている。

人間は判断が困難な時自分で思考するのを放棄して無意識のうちにデフォルト値を選んでしまうことが多い。

判断が難しいとき、人間は考えるのを放棄して直感に従ってしまう。
しかし、判断が難しい時こそ、直感はアテにならない。
なぜなら、判断が難しいときに直感が出す答えは思考の錯覚に汚染されていることが多いから

判断が難しくても不確定性が大きくても安易に思考を放棄してデフォルト値を選んでしまうことなく、粘り強く考え抜かなければならない。

錯覚資産増やしをやってる人は良い環境を手に入れられるのでやがて実力もスキルアップばかりする人を凌駕する。錯覚資産増やしとスキルアップは車の両輪。

人間の直感はすぐに思い浮かぶ情報を過大評価するし、すぐに思い浮かばない情報を無視して判断する。
できるだけ多くの人が自分のことを思い浮かびやすくしておくと意外なところから意外なチャンスが降ってくることがある。
そして、そのチャンスが人生を大きく変えるということがよくある。
人生がうまくいくかどうかはかなりの部分「環境」に依存する。

最近連絡を取っていない友人知人と飯を食ったり、勉強会に出たりして、網を広げ、網をメンテすることにそれなりに大きな時間を投資しなければならない

退社後や休日に1人でこつこつスキルアップするより、良いポジション、上司、同僚、顧客、業務課題に恵まれた方がはるかに効率よくスキルアップできるし、ハロー効果を生むような「見栄えのいい」実績、すなわち錯覚資産を作りこみやすい。環境がスキルと錯覚資産を育む。

つまりスキルアップやしやすい環境を手に入れることに時間を投資するほうがスキルアップそのものに時間を投資するよりも投資効率がいい。

高学歴の人の成功確率が高いのは単に彼らが優秀だからというだけじゃない。彼らの高学歴がハロー効果を引き起こすから成功確率が高いのだ

すべての属性について自分自身の属性Xをプラスにする必要なんてない。
むしろそれぞれの属性についてその属性がプラスの人間をうまく使って、人生の人生を切り開いていった方が効率がいい。

大きな錯覚資産を手に入れたいなら、「一貫して偏ったストーリー」を語らなければならない。そうすればあなたの主張には思考の錯覚の魔力が宿る。その主張は多くの味方を魅了し、ハロー効果を創り出す。そしてそれは大きな錯覚資産に育っていく。
バランスの取れた正しい主張などに人は魅力を感じない。

感情ヒューリスティック

自分が個人的に嫌いなものは常に邪悪だし、間違っているし、ろくなメリットがなく、リスクが高い。自分が個人的に好きなものは常に善良だし、正しいし、メリットは大きく、リスクが低い。

どんなに優れた作品を作っても、どんなにいいサービスを提供してもどんなにいい成果を出しても嫌われてしまうと、それは「つまらない作品」「ろくでもないサービス」「たいしたことない成果」だと知覚されてしまう。

逆にいまいちな作品・サービス・成果でも好かれていれば「素晴らしい作品・サービス・成果」だと知覚される

ヒューリスティックとは答えるのが難しい質問に簡単かつ高速に答えを出す方法

サラリーマンをやっている限り、上司に好感を持たれるように十分な注意を払い続けなければならない。

脳は過剰に一貫性を求める。
一貫していない状態が不快である。
一貫しているものが大好きである。
一貫しているものを真実だと思い込む。たとえ間違っていたとしても真実だと思い込む。

ハロー効果と利用可能性ヒューリスティックの相乗効果で極めて強力な錯覚資産になる。
ただでさえ人間の直感は思い浮かびやすい情報を超絶過大評価するのに、その思い浮かびやすい情報がハロー効果を引き起こすものだったら、相乗効果でとんでもない威力になる。
ただハロー効果をもたらす実績を作るだけじゃダメ。それを多くの人が「思い浮かびやすく」なるようにして初めて、それが錯覚資産になる。

フォロワー数もブログのPV数もそれ自体が強烈なハロー効果を生み、強力な錯覚資産を作り出す。フォロワー数が多ければそれだけあなたのことを思い浮かびやすくなる人間の数が増える。
錯覚資産を意識的に増やす人間とそうでない人間では錯覚資産の増加率が異なるため、短期的には小さな差でも、長期的にはとんでもなく大きな差になる。

現実世界は実力が正しく評価される健全でフェアで気持ちのいい世界なんかじゃない。

人々の無意識は意識が知らないところでどんどん我々の記憶を書き換えている。
誰かが成功すると「その人は昔から優秀だった」と過去の記憶が書き換わる。
その人に好感を持つとその人のなにもかもが良くて、悪いところなんてほとんどないって記憶に書き換わる。

脳の中では無意識が知らないうちにあなたの記憶を日々書き換えている