偉大な業績はこれまで考えられてきたよりもずっと我々の手の届く範囲にある。
究極の鍛錬は苦しくてつらい。しかし、効果がある。究極の鍛錬を積めば、パフォーマンスが高まり、死ぬほど繰り返せば偉業につながる。
マイクロソフト社もグーグル者も自らの成功が人的資本の上に成り立っていることをよく理解している。ほとんどすべての企業で希少資源は人間の能力。
バフェットやビジネス界で名を成した人が地位を確立するためには生まれつきの才能というものがビジネス界では大切ではなさそう
偉業達成において知能や高いIQは必要条件ではない
卓越した能力は生まれつきの特定の能力によってもたらされるものでもない。たとえいくつかの生まれつきの能力があったとしても優秀さを決定づけるものではない。
アメリカンフットボール史上最高の選手が実際アメリカンフットボールの試合に費やした時間はアメリカンフットボールに関することに費やした時間の1%にもならなかった。
達人と素人の違いは特定の専門分野で一生上達するために、考え抜いた努力をどれだけ行ったのかの違い
究極の鍛錬
- しばしば教師の手を借り、実績向上のために特別に考案されている。
- 何度も繰り返すことができる
- 結果に関し継続的にフィードバックを受けることができる。
- チェスやビジネスのように純粋に知的な活動であるか、スポーツのように主に肉体的な活動であるかにかかわらず、精神的にはとてもつらい。
- あまりおもしろくもない
実績向上のために特別に考案されている
どんなことでも習いたての頃にめきめき上達したいと思えば、少なくとも教師やコーチの助けなしでは難しいことは明らかだ。本人の能力を冷静かつ公平に見ない限りもっとも効果の上がる鍛錬の方法の選択は不可能だ。
究極の鍛錬では、業績を上げるのに改善が必要な要素を鋭く限定し、認識することが求められ、意識しながらそうした要素を鍛え上げていく。
偉業を成し遂げた人たちは自分の取り組んでいる特定の課題をはっきりわかるように選び出し、うまくなるまでその課題に集中して練習し続ける。そして次の課題に移る。
人はラーニングゾーンを強化することで成長する。ラーニングゾーンとは身に着けようとしている技術や能力がもう少しで手の届くところにあること。コンフォートゾーンでは決して進歩は望めない。
何度も繰り返すことができる
究極の鍛錬は単なる繰り返しとは異なる。
- ラーニングゾーンで適度にきつい活動を選んでいる。
- 達人になる者はバカバカしくて飽き飽きするまで鍛錬を繰り返す
究極の鍛錬の活動を効果的にしたいなら、その鍛錬は相当な数を繰り返すことができるものでなければならない。
結果へのフィードバックが継続的にある
訓練の成果がわからなければ決して上達しない、そして注意深く練習をしなくなってしまう。
精神的にはとてもつらい
究極の鍛錬では対象をとくに絞り込み、集中して努力することが求められている。
十分ではないと思う成果の要因を継続的にかつ正確に、厳しい目で洗い出し、懸命に改善しようとすれば、精神的には大きな負担となる。
あまりにもきつい努力なので誰も長くは耐えられない。
あまりおもしろくない
得意なことの代わりに不得手なことにしつこく取り組むことが求められる
つらいということは多くの人がやりたがらないのだから、喜んで精進すればほかの人たちから見てそれだけあなたは際立った存在になる。
従業員は個人の固有の能力開発に時間を使うために雇われてはいない。雇用主に結果を出すために雇われている。仕事は従業員の能力向上を目的には設計されていない。
生まれついての才能は何も意味がない。成功の99%は努力によるもの
